倉田 夏樹 teacher

講師よりメッセージ

英語というのは厄介な科目です。

数学などの理系科目では「なぜその解答に至ったのか」という思考プロセスを言語化して記述することが求められます。
ところが英語という科目領域では原則、思考の結果だけが問われます。英語の指導・学習が感覚に頼ったものになり、多くの受験生が「文章の内容は分かるのに、なぜか問題が解けない」という漠然とした不安を抱くのは、これが原因です。

このような状況は、日々目前の英文に関する諸現象について妥協なく思考を繰り返すことで打破できます。
私の授業や質問対応では、受講生の思考プロセスを徹底的に言語化することで現状の学力を的確に分析し、
問題解決のための具体的方法論を提示します。
自身の思考プロセスに真摯に向き合い、それを柔軟に修正する姿勢があれば、英語の学力は必ず伸びます。
一緒に頑張りましょう。

指導のポイント

一方通行の講義は「なんとなく理解した気になる」効果はあっても「試験会場で自ら知識を運用して思考する」効果は得られません。私の授業・質問対応では、もちろん最初はある程度の思考に必要な知識を与えますが、常に「なぜそう考える?」「なぜそう言える?」という質問を繰り返し、受講者自身が思考する機会を設けます。これにより、巷にあふれる表層的な「解法」に惑わされることなく、英語を理解し運用するための不変/普遍的な思考を習得していきます。

試験直前期はそれまでに習得した思考の出力を、問題の要求レベルに合わせて調節する訓練を行います。文章全体の論理展開を問う、深い思考力を要求する問題を出題する大学もあれば、長文問題とは名ばかりで、短い該当箇所を和訳できれば解答できる問題を出題する大学もあります。各大学の出題を客観的に分析し、何が問われているのかを正確に判断することで、他の受験生には見えていない世界が見えるようになります。

講師を目指した理由

Uncompromising freedom of opinion and expression is the secular intellectual's main bastion: to abandon its defense or to tolerate tamperings with any of its foundations is in effect to betray the intellectual's calling.
妥協なき言論と表現の自由こそ、世俗に生きる知識人が死守すべき砦である。この砦を放棄すること、あるいはこの砦の基盤をゆるがすような干渉を許すことは、知識人の使命に対する裏切りとなる。

私の大好きな言葉です。大学・大学院と様々な外国語を学ぶなかで、ただ日本語の世界の内側に留まり続けることは甚だしい視野狭窄であると感じました。外国語は、私たちに様々な「言論と表現」との出会いをもたらしてくれます。その一つひとつに真摯に向き合い、まずは異質に感じられる他者を理解しようと努めることが、閉塞感のある現代世界を前に進めるきっかけになるのだと思います。

医師という職業もまた、他者理解を必要とされるものです。受験における英語という科目を通して、医師として現代世界を見据える思考のヒントを獲得してもらえれば嬉しいです。