枡見康平 teacher

講師よりメッセージ

皆さんは “grok” という言葉を聞いたことがあるでしょうか。“understand” = “ 分かる ” と似ていますが、
もっと言えば “ 腑に落ちる ” に近い言葉です。

化学では、原子という肉眼では見えない小さな粒子が構成する物質の構造や変化を扱います。
目に見えない世界の出来事を扱うときは、我々が普段 “ なんとなく ” 理解している常識が通用しないことがあります。
私の講義では、そのような認識のギャップを一つ一つ丁寧に、
先人たちが積み上げてきた理論を “grok” しながら進めていきます。

入試問題を手早く正確に解くには、派手な解法やテクニックも重要ですが、
まずは化学そのものをきちんと理解して、その上に技を積み上げていきましょう。

指導のポイント

化学の勉強の基本は、「知識をインプットする」「問題の状況を整理する」「状況に合わせて知識を運用する」の3点です。近年の大学入試では、単に知識のインプットだけで正答できる問題が非常に少なくなっており、より「状況の整理」「知識の運用」を重視した出題が増加している傾向にあります。

ひと言に化学が苦手といっても、「知識が足りない」「問題文が正確に読めていない」「知識の適切な運用ができていない」あるいは複合的な理由なのか、原因は人により様々ですが、特に医学部受験で化学を苦手とする生徒に多いのは「状況の整理」と「知識の運用」の能力の欠如です。これらの能力は、(とりあえず情報を書き出してみるよう)(得られた情報を図示してみよう)(表にまとめてみよう)(教科書のどの知識が使えるかな…)といった試行錯誤の中で培われるものであり、決して産まれ持った「センス」ではありません。

試行錯誤する生徒の背中を押しつつ、自力で正答できるように、根気よく付き合う指導者でありたいと考えています。

講師を目指した理由

子供のころから「物質」が好きで、「石や草木ってなにで出来ているんだろう…?」とボンヤリ考えていました。小中学校の理科は得意でしたが、私にとってこれらは、「肝心なことは教えてくれない…」というモヤモヤしたものが残るものでした。
高校生になり化学と出会い、初めて「自分が長年抱いてきた疑問が解決するかもしれない」と感動を覚えました。

そのまま大学で化学を学び、学習塾で講師のアルバイトを始めました。そして、そこで出会ったのは、「理科が大嫌い!」「化学が大嫌い!」な中学生や高校生でした。自分の好きなものに真っ向から「嫌い」を突き付けられた経験は、大変考えさせられるものでした。
そこからは、試行錯誤の連続でした。「できないからなのか?」「分からないからなのか?」「分かっても面白くないのか?」…凝り性な性格も相まって、いろんな授業を研究しました。

その後、大学を卒業して一度は他業種に就職しましたが、講師業への思いが捨てきれずに、転職活動の末に戻ってきました。
今でも、「どうやったら生徒に化学を楽しんでもらえるのか?」そればかりを考えて、授業づくりを考えています。