講師紹介TEACHER
佐藤 一郎
講師業のほか,執筆・講演などにも積極的にこなす。執筆業では「社会専科」を立ち上げその代表をつとめる。講演では,おもに各地の高等学校を訪問し,おもに「志望理由書の書き方」を指導してまわる。また,警察大学校でも「理解の深まる教授法」をテーマに,定期的に講演を担当する。
講師よりメッセージ
将来,医療への道を選択した未来ある受験生と関わりを持てること,非常に楽しみにしています。「命」に関わる職業にとって最も大事なことは,人間とは何か,どう生きるべきか,といった命題に真正面から向き合っていく姿勢をもつことだと思います。私が教壇に立ちながら皆さんに解説する講義は,そのことについて真摯に考察する機会を豊富にもつ,社会・人文科目です。あなたたちが将来選択した職業は,際立って誠実な人間性と倫理観を持ち合わせるとを,「第一」の条件としていると考えます。倫理や政治・経済を学ぶことを通じて,ペーパー試験の得点力は言うまでもありませんが,人間力の向上をはかっていきましょう。
指導のポイント
倫理や政治経済は,難解な用語が随所に登場します。おそらく,数字や記号を中心とする自然科学の分野に染まった受験生からすれば,非常に難しく感じるのではないかと思います。「遡及処罰の禁止」,「プログラム規定」,「統治行為論」,「集団的自衛権と個別的自衛権」…などなど,あげればきりがありません。指導では,これらの語句についてできる限り具体例を提示し,丁寧に咀嚼しながらみなさんにお伝えしていきます。そして,いうまでもなく,インプットと同時にアウトプットを繰り返し行うことにより,確実な得点力を養成していきます。
講師を目指した理由
なろうと思ってこの仕事についたわけではなく,気づいていたら教壇に立っていた,そして受講生を前で身振り手振り話していた…そんな感じです。もう何十年も前の話になります,リクルートスーツを着て,いわゆる就職活動をした経験もありません。なんだかまるっきり自分自身のビジョンがないように聞こえますが,決してそうではなく,今思えば何かに「導かれ」て,教壇に立っていた,いや,立たされていた,それから約30年(笑)。現在では,しゃべるお仕事をベースに,予備校講師という経験を活かしながら,さまざまなフィールドで,繋がりを持たせてもらっています。