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【コラム】得点源をつくる──受験で“武器になる科目”を育てる考え方

受験勉強というと、「苦手科目を克服しなければ」と考える人は多いでしょう。

もちろん、苦手を減らすことは大切です。しかし、すべての科目を同じレベルまで引き上げることだけが、合格への道ではありません。

特に複数科目の対策が必要な医学部受験では、「この科目なら安定して点を取れる」という得点源を持つことも重要な戦略の一つです。

得意な科目を「なんとなく得意」で終わらせず、入試本番で頼れる武器へ育てるにはどうすればよいのでしょうか。

今回は、受験における得点源の考え方についてご紹介します。

「得意科目」と「得点源」は少し違う

好きな科目や、普段から比較的よくできる科目がある人もいるでしょう。

しかし、「得意科目」と「得点源」は必ずしも同じではありません。

受験における得点源とは、試験の難易度や問題形式が多少変わっても、安定して一定以上の点数を取れる科目です。

「得意だから勉強しなくても大丈夫」と考えていると、本番で思わぬ失点をする可能性があります。

得意であることに安心するのではなく、「本番でも安定して得点できる状態」にまで仕上げることが大切です。

得点源にする科目を見つける

まずは、自分がどの科目を武器にできそうなのかを考えてみましょう。

判断するときは、単純に一番点数が高い科目だけを見る必要はありません。

例えば、

・比較的理解しやすいと感じる
・勉強した分だけ点数につながりやすい
・問題を解くことに強い苦痛を感じない
・模試などで大きく点数が崩れにくい

こうした科目は、得点源に育てられる可能性があります。

現在の点数だけではなく、「これから伸ばしやすいか」という視点で考えることも重要です。

得意だからこそ弱点を細かく探す

得意科目では、できている部分が多いため、自分の弱点を見落としやすくなります。

例えば英語が得意でも、文法では安定している一方、長文の特定の設問で失点しているかもしれません。

数学が得意でも、特定の単元だけ正答率が低いこともあります。

得点源をつくるためには、「得意か苦手か」という大きな分類だけで考えないことがポイントです。

得意科目の中に残っている小さな穴を見つけ、一つずつ埋めていく。

80点を取れる科目を安定して90点近く取れる科目へ育てるには、この細かな調整が重要になります。

「難しい問題」より「落とさない力」を育てる

得意科目になると、つい難しい問題に挑戦したくなることがあります。

しかし、得点源をつくるという目的では、難問を解けることだけが重要なのではありません。

基本問題や標準問題を確実に得点し、取るべき問題を落とさないことのほうが重要な場合もあります。

例えば、難問を1問正解しても、基本問題を2問落としてしまえば得点は安定しません。

「どこまで難しい問題が解けるか」だけではなく、**「取れる問題をどれだけ確実に取れるか」**を意識することで、得意科目が本当の武器へ変わっていきます。

得点源があると受験全体の戦略が変わる

安定して得点できる科目が一つあると、受験全体の組み立ても変わります。

すべての科目で高得点を狙わなくても、「この科目でしっかり得点し、別の科目では必要な点数を確保する」という考え方ができるようになるからです。

入試で求められるのは、すべての問題を解くことではなく、合格に必要な総合点を取ることです。

自分の強みを理解し、それを最大限活かすことも立派な受験戦略と言えるでしょう。

まとめ

受験勉強では、苦手科目に目が向きがちです。

しかし、自分の強みをさらに伸ばし、「安定して点を取れる科目」をつくることも合格へ近づく方法の一つです。

・得意科目と得点源の違いを理解する
・武器にできそうな科目を見つける
・得意科目の中にある小さな弱点を探す
・難問よりも取るべき問題を確実に取る
・得点源を受験全体の戦略に活かす

苦手を減らすことだけが受験勉強ではありません。

「自分は何で点を取るのか」という視点を持ち、自分の強みを磨いていくことも大切です。

本番で「この科目なら大丈夫」と思える武器が一つあることは、得点面だけでなく、自信を持って試験に臨むための大きな支えにもなるでしょう。

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